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SHIMA DELIのイートインスペースで
ご利用いただける器の作家さんたち

陶器あ⇔ん さん

洲本市中川原町でミヤチさんご夫婦が運営されている『陶器あ⇔ん』さん。
ミヤチさんご夫婦が陶器づくりの中で意識していることは、常に1個1個のよさを引き出してあげたいと思って制作しているとのことでした。
陶器は一つとして同じものが出来ないとのことで、その時その時の素材や環境に応じて粘土と対話しながら微妙に作り方を変えているとのこと。
ある意味、陶器を陶器としてではなく、生き物と捉えて向き合っている印象でした。

そんなミヤチさんご夫婦が作る陶器は、どこか温かみがあり、素朴感があります。
洗練されすぎていないやさしさのあるデザイン。
良い意味で田舎っぽい陶器。
それでいてオシャレなところがとても魅力的でした。

日常生活の中に、A⇔Nの陶器があることで、少しテンションが上がるような。
お気に入りのスペースに飾ることで、見てても嬉しくなるような。
そんな想いを陶器というカタチで提供したいとのことでした。

ギャラリーでは、「古いものの歴史を感じることができるような空間」を演出しているとのこと。
絵画も額によって雰囲気が変わるように、器も飾る空間によって雰囲気が変わります。
『器が生活の中に自然と溶け込むことができるような空間』をギャラリーで体感していただければ嬉しいと話されていました。

アワビウェアさん

淡路市大町に工房兼ギャラリーを構えるアワビウェアさん。
診療所を改装したギャラリーは、昭和レトロでとても趣のある雰囲気を醸し出しています。

アワビウェアさんの器に対するこだわりは、『料理と調和する器』。
和・洋・中を問わず、今の家庭で作られている日常の食事に調和する器をイメージして製作されています。
そんなアワビウェアさんは、見た目だけではない、ひとつひとつの器の奥にある「質の高さ」を常に意識して器づくりに取り組んでおられるとのこと。
選んでいただく際にも、実際に手に取っていただいて器の温かみを感じていただき、人と器との親和性を感じて選んでいただきたいとのことでした。

アワビウェアさんの陶器の中でも特に目を引いたのが、「珉平焼」という淡路島の焼き物の色とカタチからインスピレーションを得て製作された、鮮やかな色味の器。
そんな珉平焼はとても奥が深く、理想的なトルコ青のカラーをイメージして焼きに入っても、コンディションによっては窯の半分以上が失敗してしまうこともあるそう。
試行錯誤を重ね、最近ではかなり成功の確率が上がってきたと仰られていました。

アワビウェアさんが器を通じてお客さんに伝えたいことは『受け継ぐ器』
アワビウェアさんが作った器を、子供やその子供がまた次の世代へと受け継ぎたくなるような器づくりをされています。
島デリでは、是非アワビウェアさんの器に実際に触れていただき、手に取ったときの温かみや人と器との親和性を感じていただければと思います。

陶磁器工房ルバルテさん

南あわじ市倭文でギャラリーを構える『陶磁器工房ルバルテ』さん。
スペイン人のヘスアルド フェルナンデス ブラボさんと丹羽あかねさん夫婦がそれぞれの得意分野を活かして陶磁器の制作をされています。

陶磁器づくりの中で意識していることは、『日常生活の中に自然と溶け込めるような器づくり』
自分たちの陶磁器を通して、使ってくれる人たちのお家時間が豊かになって欲しいという想いを込めて、気軽に普段使いができて使ってくれる人たちの日常生活にちょっとした笑顔を届けられるような陶磁器を制作されています。
ギャラリーについても「自分たちが一番身近に置いておきたいもの」や「生活の中でこういうものがあれば楽しい」を詰め込んだ空間を演出されており、その延長線上で色々な人にワクワクしてもらうことが出来ればという想いで空間づくりや制作活動に取り組んでおられます。

制作活動を始めて約20年になるとのことですが、展覧会で色々な人たちと出会い、そういった人たちが遠方からはるばる来てくれるのが喜びであり、新たな制作活動へのモチベーションに繋がっていると語られており、日々アップデートした作品作りに取り組んでおられます。

作品を拝見する中で、特に目を引いたのが「ラマンチャブルー」と言われるとてもさわやかなブルーの器。
作家のヘスアルドさんの故郷 スペインのラマンチャ地方はとても暑い地域で、当初のラマンチャ地方では視覚的に清涼感を出すために壁を白とラマンチャブルーのツートーンで塗装した建物が多くあったとのことです。
自身の生まれ育ったラマンチャ地方のブルーを釉薬で安定的に表現できるよう、日々試行錯誤していると話されていました。

寿庵さん

島デリに陶器をご提供いただく寿庵さん。
淡路市楠本にあるとても見晴らしのいい高台で、アトリエ兼ゲストハウスを営んでおられます。

陶芸家の田浦さんは東京の大手企業で長年クリエイティブディレクターとしてグラフィックデザインをしていたこともあり、デザインには徹底してこだわっているとのことです。
特にフォルムに関しては自分独自のモノづくりをしたいと考えており、島デリに卸していただいた陶器についても、まずデザイン画を描いてそのデザインに基づいて制作しているとのことでした。

ご自身の陶芸スタイルについても、「陶芸をする」というより、「器をデザインする」という考え方に近い感覚で制作されていると話されていました。
提供する料理を想像してその料理にマッチする器をデザインし、それをカタチにしているとのことで、使いやすさにも徹底してこだわっていただいてます。

島デリに卸していただいている器も、子供からお年寄りまで食べやすいように工夫をしてデザインをしていただきました。
島デリでは、食べ物の視覚的な良さを損なわず視覚的にも楽しめる、とても魅力的な寿庵さんの器を楽しんでいただくことができます。

柚李窯さん

島デリに陶器をご提供いただく「柚李窯」さん。
柚李窯さんは陶器の原料である土や天然灰、鉱物に至るまで、地元淡路島の素材をご自身で集めてきて原料から手作りをされています。

陶器を構成するひとつひとつの素材を「身の回りで採れるもの」にこだわって制作されており、鉱物は、地元で採れる鉄分を含んだ鬼板を。
釉薬の原料になる天然灰は、薪ストーブで出た木灰とご自身の家で出た藁を燃やした藁灰を使用されています。
天然灰を使うことで色に深みが生まれ、窯内の微妙な温度差によって出る釉薬の斑が活きた陶器になるとのことです。
また、ひとつひとつの原料から手作りで制作することで、柚李窯独自の世界に一つしかない陶器づくりに繋がっています。

そんな柚李窯さんの陶器は、シンプルな中にも重厚感、深みのあるデザインがとても印象的でした。
その半面、スリップウエアという西洋の方で昔に作られていたデザイン性のある器もご提供いただけるので、色々な盛り付けを楽しむことができます。